はじめまして、戸田梨恵(うみねこ)です。 2006年7月から、白血病(ALL:急性リンパ性白血病)の治療をはじめました。 弟と妹から3座違うハプロ移植を2回して、今は寛解を維持しています。日々の出来事を綴っていきたいです。コメント、大歓迎です。
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急性リンパ性白血病が再発してしまい、
私が化学療法のため入院していたときに、
病院にお見舞いに来てくれた大学院時代の男友達がいます。
彼は、6つ年下なのに、むちゃくちゃオトナなのだ。

一言で表現するならば、[しなやかな強さ]を持っている、貴重な存在。

その人は、何があってもほとんど動じない。いつも淡々としている。
理不尽なことがあっても、声を荒立てて怒ったり、私みたいにグチグチ言ったりすることはない。

例えば誰かがありえないことをして事を荒立てたとき、
取れる対策もない状態で、何人かで愚痴ったり、悪口を言ったり、怒ったり、する人いるよね?
ハイ、それは、私。

そういうとき、その人はすぐ諦めてその場から去る。

「文句言っていても仕方ないよ。やるべきことをやろう」
って言う。

おいっ、そんな簡単に諦めていいのかよ!って突っ込みたくなることが多かった。
けれど、彼がすっと身を引いて自分を主張しないときというのは、
必ず、自分の力でどうしようもないときだった。

どんなことにも柔軟で、適応能力があって、いつもニコニコしてる。
怪しいくらいにいい人にみえる。

いい人、ニコニコした人ほど要注意だと経験してきた私にとって、
そんな彼はそのままには映らなかった。

最初は、優しいだけの奴なのかな。何も考えてないのかな。って思った。
腹黒い私は、優しいふりして、いい人ぶって、実は性格超悪いんじゃないか。とも思った。
嫌なものからは逃げ、どうしようもないものからは目をそらすその姿、
一見、すごく弱くて、ふにゃふにゃした人間に見えた。

でも、実際は、ちゃんと自分の意思を持っていることが、判明した。

芯がすごく強いヤツ。

それって、むちゃくちゃカッコイイのだよ。

自分の力でどうしようもないことに、ムダに体力や時間を使わない。
自分が今やるべきことを一生懸命やるために、余計なことはしない。

それが「逃げ」でも「弱さ」でもなくて、とんでもない「強さ」だってことに、
気付いたのは、彼と出会って1年以上たってから。

私が再発時に入院していたとき、
ベッドの上でただただ無駄な時間を過ごしていると焦りまくっていた時期があった。

「入院したことで自分の時間がとれない、どんどん周囲においていかれて焦る!」

みたいな愚痴メールをその人に送ったことがあった。

そうしたら、

「焦っても仕方ないって一般論としてはいえるけど、本当のところはその人になってみないと分からない。
でもあえて自分の立場から言うならば、
考えて答えをだして解決する問題でなければ、悩んだって仕方ないよ。
吐き出してすっきりすることなら誰かに吐き出してストレス発散すればいいと思うし、
そういう愚痴ならきくよ」

という返事がきた。

そのとき、
今までから友達だったのに・・・

「コイツ、強えー!」

って。
これまでのコンニャク言動が、全て意味あるものとして私の頭の中で再構築された。
びっくりした。
逆の意味で、焦った。

私はすぐに、ちょっとしたことでイライラしたり落ち着きを失ったりして、
後から思えば無駄な労力を使ってしてしまうことが多い。
イライラを埋めるために、誰かのことを批判して、自分を正当化してみたり、
買い物をしてストレスを発散してみたりして、心の安定を図っている。

「強さ」とは、弱いものを言葉や力で攻撃することじゃない。
弱いものをいじめたり、従えるたりすることでもない。

「コンニャク」こそ、何よりも強い。
どれだけふにゃふにゃしようが、揺さぶられようが、崩れることはない。
そして、元の姿を知っていて、しっかりとそこに戻る。
柳のようなしなやかな強さ。

その姿を、目の当たりにした。

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【2011/11/29 23:29】 | [言の葉]言の葉
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