はじめまして、戸田梨恵(うみねこ)です。 2006年7月から、白血病(ALL:急性リンパ性白血病)の治療をはじめました。 弟と妹から3座違うハプロ移植を2回して、今は寛解を維持しています。日々の出来事を綴っていきたいです。コメント、大歓迎です。
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退院して自分のベッドで寝る幸せー。

そして、入院していると
「あれが食べたいこれが食べたい。
 あれがしたいこれがしたい」
と強くなる欲望も、退院すると一旦はすーっと岸辺の波のようにひいていきそうになる。
不思議なものだよね、本当に。

しかし、完全にひいていっては困るので、
「あれしたい、これしたい」はきちんと現実にすべく、
デッサンを描いていくことも大切だなと思う。

私は、小学校の時、こども病院の無菌室で
「母が鍋で作ってくれる卵入りチキンラーメン、青ネギ多めのせ」
を食べたくて食べたくて仕方がなかったんです。
毎日、ベッドの上で、あの手作りラーメンが食べたいなぁ。と涙を浮かべながら寝てました。
相当食べたかったんでしょうね。。

そのあと、今から思えば味覚障害で、
かなりの間、ソースとかお肉が苦手になり、
多くのものを食べられなくなってしまうんですけれどね。

そして今でも入院すると、
大好きな焼肉食べたいーとか思うのだけれど、それだけじゃ足りなくて、
チキンラーメンが食べたくなるんですよね。
今はカップにお湯を注ぐタイプのチキンラーメンがあるけれど、
やっぱり脳裏に焼き付いているのは、
実家の青いどんぶりに入った、少し煮込んだ卵入りチキンラーメン、
上に小ネギが散らしてあるものなんですよね。
これも、不思議な事象。


某がんセンターに入院して、他に比べてすばらしいと思ったことがあるんです。

長期入院で既に病院を3つ、いや、小児をいれると4つ経験している私は、
ついなんだかんだと比較してしまうので、
がんセンターが全てにおいて最高だとは思わないけれど。

些細なことだけれど、驚いたマイナス点をあげると、

・わずかとはいえ、「一等地代」たるものが加算されている謎
(じゃあ一等地に建てなきゃいいではないかと思うのだけれども)

かな。


いい点はやっぱり、病棟外来含めて、「がん患者さん」しかいないことだ。
これはかなり精神的負担を軽減するよ。

「あなた髪がないけど、どうしたの?」

なんていう失礼極まりない、後ろから蹴りを入れてやりたいような奴はまずいない。

ある病院で、お知り合いになった女性から聞いた、
私が運よく出くわさなかった、
「ベッドが空いていないから、婦人科に入れられた。
 抗がん剤で苦しい中、赤ちゃんの泣き声が漏れ聞こえて辛くて仕方がなかった」
という大問題も発生しない。

今回はそんな中に、肺炎の私が紛れ込んでしまったわけだけれど、
ハプロ移植をした患者ということで
その辺の病院に入院するのはできないので、仕方がないよね…。

そして一番感動したのは、病棟の食事が美味しくて栄養士さんが充実していること。

味噌汁を「どうせまた、水みたいな味なのだろうな…」
と飲んでみたらしっかり出しのきいた家庭の味がする。
味が濃いのだ。

病院ではなかなかお目にかかることのないお肉も、1日1回は目にする。
豚肉や鶏肉メインだけれど、それすら他の病院ではないよね。
また味つけがしっかりしている。

私の舌がおかしいのかと、試しに母に一口味見してもらった。
(本当はいけないのだけれど、
 私がまずいまずいという病院の食事を、母は全ての病院で味見をしている^^)

すると、

「むちゃくちゃ味が濃い。塩辛いくらい」

と濃い味付けを好む母が言う。

やっぱりそうだよね。おかしいよね。


そう思って看護師さんに聞いてみた。

「味が濃くないですか?」

すると、感動する答えが返ってきた。

「国が定めた基準より、塩を多めに使っているんです」

がん患者さんは味覚障害をはじめ、食事をとれない状態であることが多いから、
味付けをしっかりして、食べてもらうようにしているそうだ。

「全てを完食する患者さんもまずいないですから」

とのこと。

確かに、3食すべてを完食する方はなかなかいらっしゃらないだろうと思う。
相手は「がん患者」さんだから、
とにもかくにも、口から物を入れてもらうことが優先なんだろうなと思う。

生野菜もきちんと処理をしたものが出てくる。
デザートにはメロンが頻繁に出てくる。

抗がん剤治療中や移植後って、味が分からなくなって、
インスタントラーメンでやっと味が分かるくらいだったのだけれど、
この食事なら食べられるものも多いと思う。

フルーツもメロンなら食べやすいと思う。

そしてご飯をちょっと多めに残すと、すぐに栄養士さんが来てくださる。

「ご飯が食べられなかったら、白いご飯がない食事もあるんです」

そうおっしゃって、
たこ焼き、パスタ、お好み焼き、コーンフレーク…
などの食事メニューを見せてくださった。

朝食をあまり食べない私が、朝ごはんにほとんど手を付けていないと
「白いご飯ではなくてパン食にしますか?」
と、なんと早速入院翌日に、
病室まで天使のような栄養士さん(男性だけれども)が来てくださった。

この辺りは、本当に、
がん患者さんにスポットをあてたサポート体制のすばらしいところだと思って感動しちゃいました。



☆誤解を招かないように書いておくと、
がんセンターがベストとかベターとか思わないし、言わないです。念のため。

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【2012/01/21 22:56】 | [再々発]移植後外来(2009.4-)
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