はじめまして、戸田梨恵(うみねこ)です。 2006年7月から、白血病(ALL:急性リンパ性白血病)の治療をはじめました。 弟と妹から3座違うハプロ移植を2回して、今は寛解を維持しています。日々の出来事を綴っていきたいです。コメント、大歓迎です。
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今の通勤ルートの途中に神保町がある。
神保町ってのは、本当にわくわくする街だ。
ワゴンに積まれた100円の本の山。
奥のほうにはお高い中古本。
お高い本をちら見しつつ、100円の本を5冊買っても500円!

友人が、神保町で100円の掘り出し物の本を見つけて、
きれいにして、渋谷のお洒落なカフェに並べて売るという
イベントに参加していた。
何人かの人達がそれぞれ、自分の好きな作家、趣味の本を、+αで付加価値をつけて売る。
例えば100円の本を300円という具合に。
実際に誘われてカフェに行ってみたのだけれど、
そこには山積みされていた痕跡は残っていない。
渋谷のカフェに丁寧に考えられてディスプレイされたソレは、
古さがいい味を出すお洒落な本に変貌していた。

*確か、その売上は、非営利目的に使われたのだったと思う。

今日は、期限が切れそうだった楽天ポイントで、
「マスターキートン完全版」(マンガ)と
蜂谷涼著「夢の浮橋」(こちらは本)を
買っちゃいました。
キートン先生はとってもかっこいいんだよね。

祖父が亡くなってもうすぐ2カ月。
私は祖父が大好きです。
いつだって、私のことを信じてくれて、思ってくれていた母方の祖父。
遊びに行くと、レジのお姉さんがびっくりするくらいのお菓子を買ってくれた。
本屋に行くと、いくらでも好きな本を買いなさいと買ってくれた。
それは、親が買ってくれない物を買ってくれたというだけじゃなく、
なんというか、簡単に言えば、深い愛情を感じていたんだよね。

祖父が、人の事を悪く言うのを聞いたことがなかった。
悪いことがあっても口にしない、良いことは口にする、そんな人だった。
そんな人柄が好きだった。
そんな祖父が誇りだった。

祖父は、給料が出ると、いつも会社帰りに本を何冊か買っては、
こっそり自分の部屋に持ち込む。
居間に顔を出す前に、
自分の部屋にこっそり行っているつもりだけれど、
足音がするのでそんなことはバレバレだった。
その度、今も健在の祖母は、
「また!本ばっかり買って!無駄遣いして。」
と怒っていた。
もう25年は経つだろうなぁ。そんな光景が懐かしくて仕方がない。


旧制中学を出てから、大学に行きたかったけれどお金がなくて行けなかった祖父は、
戦争で大連に行った後、お金を貯めて大学に行こうと思っていたそうだ。
けれども、結核になり、一時病床に伏してしまい、その夢も叶わなかったと常々口にしていた。


神保町に並ぶ文学全集を見ると、祖父の本棚を思い出す。
読みたかったら持って帰っていいよ、読んでいいよ、
そういわれたけれど、幼い私は手に取ることができない本たちだった。
いつか読めるようになったらね、そういわれていたけれど、
私も大きくなり実家を離れ、
結局は、生前、実際にその本を手にすることはなかった。

「いつか」というのは、実現しないことを前提とする言葉なのかもしれない。
でも、これからは、「いつか」を現実にしようと思うのです。

亡くなる前に、もう一度会いたかったなぁ。

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【2012/02/26 21:26】 | [日々のこと]
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北海道のうさとも
やさしいお祖父さんだったんですね。私の父も1年前に亡くなりました。今、思えば「いつか」あそこに行こうとか、ここに行こうと思っていた事が実現しなかった事が残念でなりません。今まで後悔はいっぱいありましたが、私もこれからの人生は後悔しないように思った事は、「いつか」やろうではなく実現に向けて行動して行こうと思いました。共感です。

感慨深く読ませていただきました。
満穂(みつほ)
うみねこさんのおじいさまとの思い出、素敵ですね。そしてその思い出を丁寧に心の中で大切にされているうみねこさん、とてもいいな、と思いました。

私も父方、母方双方の祖父が大好きでした(二人はとても性格が違い、それぞれに特徴があったのですが、お菓子のエピソードや本が好きだったり、勉強は好きだけれど大学には行けなかった、といういろいろなエピソードが似ていて、拝見していて思わず私も懐かしくなってしまいました)。

そういえばうみねこさん、長女さんでしたよね。私もそうなのです(また共通点が……v-238

私の祖父達は随分前に他界してしまったのですが、私のことを応援してくれていると信じています。

うみねこさんのおじいさまも、うみねこさんのことが大好きで、今もうみねこさんのことを応援してくださっているのではないかと思います。

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やさしいお祖父さんだったんですね。私の父も1年前に亡くなりました。今、思えば「いつか」あそこに行こうとか、ここに行こうと思っていた事が実現しなかった事が残念でなりません。今まで後悔はいっぱいありましたが、私もこれからの人生は後悔しないように思った事は、「いつか」やろうではなく実現に向けて行動して行こうと思いました。共感です。
2012/02/26(Sun) 23:27 | URL  | 北海道のうさとも #-[ 編集]
感慨深く読ませていただきました。
うみねこさんのおじいさまとの思い出、素敵ですね。そしてその思い出を丁寧に心の中で大切にされているうみねこさん、とてもいいな、と思いました。

私も父方、母方双方の祖父が大好きでした(二人はとても性格が違い、それぞれに特徴があったのですが、お菓子のエピソードや本が好きだったり、勉強は好きだけれど大学には行けなかった、といういろいろなエピソードが似ていて、拝見していて思わず私も懐かしくなってしまいました)。

そういえばうみねこさん、長女さんでしたよね。私もそうなのです(また共通点が……v-238

私の祖父達は随分前に他界してしまったのですが、私のことを応援してくれていると信じています。

うみねこさんのおじいさまも、うみねこさんのことが大好きで、今もうみねこさんのことを応援してくださっているのではないかと思います。
2012/02/27(Mon) 00:59 | URL  | 満穂(みつほ) #WO.8kER.[ 編集]
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